子宮内膜症とは?
子宮内膜症とは、本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜組織が、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖、剥離(はくり)を繰り返す病態です。
子宮以外の場所で増殖した子宮内膜組織が腹腔内にとどまってしまうと、炎症や痛み、癒着(ゆちゃく)の原因になります。
また、この子宮内膜症が不妊の原因になっていることもあるのです。
痛みなどの症状をコントロールしながら、閉経までうまくつきあっていくしかないと言われています。
子宮内膜
その名前の通り、子宮の「内」側に、エストロゲン(女性ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)の作用によって、育てられる『膜』のことです。
月経が終わった後、エストロゲンが増えるに従って、徐々に厚くなり、排卵の後、プロゲステロンが加わると、受精卵が着床しやすくなるように、ふかふかになり、妊娠の準備が整います。
もしも、妊娠しなかった場合には、これらのホルモンが少なくなり、子宮内膜が一気にはがれ落ちてしまい、出血(月経)がおこります。
この一連の流れが子宮の内側以外、たとえば卵巣や卵管、そして子宮の周囲の組織にできて同じように厚くなり、はがれ落ちて出血するのです。
これが毎月繰り返されるのですから、炎症が起こったり、その周りの組織同士が癒着して、ひどい場合は臓器が変形することもあります。
もしも、それが卵巣にできると、毎月の出血で、吸収しきれなくなった血液が徐々に溜まり、それが古くなると、茶色いドロドロになり、チョコレートのようになることから、チョコレート嚢胞とも呼ばれています。
このように「子宮内膜が子宮以外のところにできる」という、メカニズムの根本は単純ですが、できる場所やその程度はさまざまで、それによる影響は完全には把握できないくらい複雑なのが現状です。
自覚症状がない場合もあれば、強い生理痛や性交痛がある場合もあります。
生殖年齢にある女性の約10%が子宮内膜症にかかっていると言われています。
原因については諸説ありますが、まだまだよく分かってはいません。
子宮内膜症と不妊症
子宮内膜症と不妊の関係については
子宮内膜症だからといって、必ずしも不妊症になるわけではありませんが
一説によると、不妊症の女性が子宮内膜症を持っている割合としては、およそ半数くらいとされています。
つまり、子宮内膜症でも半数は何の問題もなく自然妊娠することが出来る一方、半数は不妊症を引き起こすこともあるというわけです。
子宮内膜症が不妊の原因になっていると考えられているものは多岐に渡ります。
子宮内膜症による炎症や癒着によって、組織が変形してしまい、物理的に妊娠が妨げられる場合もあれば、子宮内膜症に伴って分泌されるさまざまな物質によって周囲の化学的な環境が変化し、妊娠を妨げる場合もあるからです。
具体的には、排卵しづらくなったり、卵子の質が低下したり、卵管の通りが悪くなったり、排卵された卵子を卵管に取り込むことができなくなったり、着床しづらくなったり、はたまた、卵子に向かって泳いでいる精子の邪魔をしたりといったものです。
以上のように
子宮内膜症は不妊とも大きく関係してくるので、酷い月経痛や異常が長引く場合は
まず早めに専門の医療機関で検査を受ける必要があります。
病院では
なぜ子宮内膜症が起こるのか、まだはっきりとした原因が分かっていないことから、子宮内膜症を根本的に治療することは困難だと言われています。
子宮内膜症によって強い月経痛がある場合、痛みを緩和するための治療は薬物療法で、月経を止めることになります。
そのため、その間妊娠できなくなってしまい、また治療後の妊娠率の改善も見込めないので、痛みに対する治療は不妊治療にはなり得ません。
反対に、妊娠することで月経がストップしますから、早く妊娠することが、結果として、子宮内膜症の緩和につながります。
子宮内膜症によって妊娠しづらくなった場合の不妊治療の基本は手術療法、そして体外受精が基本になります。
状況に応じて不妊治療の選択肢は変わってくるようですが、早めに体外受精へのステップアップを検討するなどが勧められています。
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